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【医師制作】低用量ピルの副作用は?どこまで我慢すべき?血栓リスクや危険な病気の兆しの見分け方を徹底解説

【医師制作】低用量ピルの副作用は?どこまで我慢すべき?血栓リスクや危険な病気の兆しの見分け方を徹底解説

この記事を書いた人:
ファミール産院えどがわ院長

鈴木 美奈子

最近、避妊だけでなく生理の悩みの改善にも低用量ピルの利用が広まりつつありますよね。

一方、SNSでは副作用のつらさや血栓リスクを心配する声も多く見られ、はじめるか迷っている方も少なくないでしょう。

この記事では低用量ピルの副作用の正しい知識を産婦人科専門医が丁寧に解説します。

2025年08月25日更新

記事の制作に関わった医師たち

鈴木 美奈子
ファミール産院えどがわ 院長
鈴木 美奈子

日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医 /日本周産期・新生児医学会認定 周産期専門医(母体・胎児) /日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医 /日本超音波医学会認定 超音波専門医

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杉本 雅樹
ファミール産院グループ理事長 兼 ファミール産院ふなばし 院長
杉本 雅樹

筑波大学医学群卒業。筑波大学附属病院などの勤務を経て、2005年千葉県館山市にファミール産院を開院。 2014年ファミール産院きみつを開院。2015年なのはなクリニック開院、産後ケアセンターなのはなフィフティーン開設。 「しあわせなお産をしよう」を経営理念に、グループの運営及び、診療にあたる。

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記事制作の流れ

ファミール産院グループの記事は、全てファミール産院グループの婦人科専門医によって制作されています。

一次情報に基づく企画

各サービスや商品を検討しているユーザーへのインタビューや専門書を元に、真に求められている情報を正確に把握し、企画を作ります。

検証

各サービスや商品ごとに検証を行ない、良い点と悪い点を客観的に評価しています。

更新履歴

2025年03月07更新

サービス/医療機関の情報、薬剤の情報、保険診療の規定、発表された論文などの情報の追加/更新履歴を記載

【結論】副作用が普段の生活を送れないレベルかどうかが判断のポイント!

ファミール産院えどがわ院長

鈴木 美奈子

低用量ピルを飲み始めると、最初の1~3ヶ月目は特に副作用が起こりやすいです。
ただ、90%以上の患者さんは3ヶ月目までに副作用の症状が落ち着くので、安心してくださいね。
あくまで目安なので、気になることがあれば、主治医に相談するのが良いでしょう。

症状いつ頃起きる?どこまで様子を見て良いか?
吐き気・頭痛初期に出やすい痛みや不快感が強いかどうか
不正出血飲み始め〜3ヶ月以内3ヶ月以内で収まるかどうか ※量を見て主治医と相談
気分の落ち込み飲み始め〜3ヶ月以内日常生活に支障をきたすかどうか
胸の張り・むくみ飲み始め〜2ヶ月以内痛みや不快感が強いかどうか

どこまで様子を見てよいかの判断基準は普段の生活を送るのに困ってしまうレベルかどうかです。

次の症状がある場合は、早めに検査を受けた方が良いでしょう。

症状可能性のある病気
気分の落ち込みが2週間以上続くうつ病
不正出血が周期に関係なく継続 子宮ポリープ・子宮内膜症
激しい頭痛や腹痛が長引く 卵巣嚢腫などの婦人科疾患

参照:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)

参照:厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 血栓症」

参照:日本産婦人科医会「経口避妊薬(OC)の処方の手順(初回処方時)」

副作用を抑えるならミニピル、超低用量ピル!不正出血が出やすい点は要注意

ファミール産院えどがわ院長

鈴木 美奈子

低用量ピルの副作用が不安な方は、より副作用が出にくい種類のミニピルや超低用量ピルから始めるのをおすすめします。

ミニピルは血栓リスクを上げる原因になる卵胞ホルモンが含まれていないので、授乳中や年齢層が高めの方も使うことができますよ。

超低用量ピルは低用量ピルの副作用を抑える目的で開発された薬です。副作用を抑えるだけではなく、ニキビ肌の改善やむくみが軽減するものもあります。

副作用が出にくい一方で、症状によっては向き不向きがあります。
医師と相談した上で、自分の悩みにあったピルを選ぶのが良いですよ。

※「ミニピル」は一般的な呼び方で、正式な医学用語ではありません。

参照:スマルナ「ピル比較ガイド」

参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ドロエチ配合錠「あすか」

参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「フリウェル配合錠LD「あすか」、フリウェル配合錠ULD「あすか」

参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「スリンダ錠28

自分にあったピルを処方してもらうにはどこが良い?

ファミール産院えどがわ院長

鈴木 美奈子

ピルは、対面診療とオンライン診療のいずれかで処方してもらえます。

女性の医師に診察してもらい方は対面診療、すきま時間にサッと診察を受けたい方はオンライン診療がおすすめですよ。

対面診療は次のステップで探すと、あなたに合うクリニックが見つけやすいですよ。

【手順1】[◯◯(地名) 婦人科 ピル]でグーグル検索する

【手順2】ホームページで医師を確認し、女医や実績が多い医師がいるかを確認する

【手順3】グーグルマップを確認し、医師の診察に関する低評価レビューの割合が多くないかを確認する

【手順4】できれば初診時は電話で相談し、受付や看護師の対応が丁寧かを確認する

オンライン診療の場合は、以下の記事でおすすめの選び方をまとめているので、良かったらご覧くださいね。

血栓リスクはどれくらいあるの?早めに判断できるセルフチェック方法は?

ファミール産院えどがわ院長

鈴木 美奈子

低用量ピルについて調べていると一度は目にする血栓症リスク。
聞き慣れない単語に不安になりますよね。

でも、心配しすぎないでください。
実は、日本人は欧米の人に比べて血栓症のリスクがかなり低いという研究もあります。

たとえば、ピルを飲んで血栓ができる人は1万人中に3〜9人ほど。これは産後の女性に比べて1/4〜1/20程度とずっと少ない数字なんです。

また、次のような症状が出たら、すぐに医者に相談しましょう。
・ふくらはぎが赤く腫れる
・ズキズキと強い頭痛がある
・視界がチカチカする
・急に息苦しくなる
・胸が痛む

少しでも気になる症状が出たら、我慢せずにすぐに受診しましょう。
セルフチェックを習慣にすることで、リスクをグッと減らすことができますよ。

参照:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)